平成25年 新年互礼会
公開日:2013.01.30
新年明けましておめでとうございます。皆さんにおかれましては、ご家族団欒の中で良いお正月を迎えられたことと思います。
では、新年の始めにあたり一言ご挨拶申し上げます。
ここにきて、政治の世界も大きく変わりました。早く景気を良くして欲しい、そして日本人の底力を世界の国々に示して行かなければなりません。
その中にあって、我々工業組合本来の目的は、生コンクリートの製造を営む中小企業の改善発達を図ること、そしてそのためには必要な事業を行い、組合員の公平な経済活動の機会を確保することであります。
一方、全生連は今、組織の在り方を大きく改革して行きます。
これからは、地区本部長に強い権限を持ってもらう。現在、全生連の理事は48名います。今後は地区本部長の10名のみを理事とする。これによって生じる原資を今ある地区への交付金を増額し、地区活動を強め、新しい事業展開をして行く考えです。
次に、大阪兵庫工組がやるべき事業は、①品質管理監査事業、②技術力のアップを始めとする調査研究開発・環境保全、③需要開拓としてのコンクリート舗装、④教育研修事業であり、これらを着々と進めてまいります。
ところで、新年から春にかけて、日本で「祝」と言えば、松・竹・梅であります。何故、松・竹・梅がこれほど大切に扱われるのか?
これは、今から1300年前と言えば奈良時代。この時代の文学と言えば万葉集であり、この万葉集で松・竹・梅が色々と詠みあげられ、ここが原点であります。
まず、松については、神を迎える木、そしてなによりも樹齢が長い。また、寒さに強い。だから松は長寿の象徴なのです。
次に、竹については、松とほぼ同じく神霊を迎え入れる。そして竹は、1月に数10メートル伸びるものもあり、茎は力強く広がって行く、やはり寒さに強い。だから竹は繁栄の象徴なんです。
また、梅については、梅は中国から九州大宰府に入って来た舶来の植物なんです。あの素晴らしい香りと雅な趣きとが重なり合って日本人に馴染んで行きました。だから梅は、風雅の象徴というのです。もっとわかりやすい表現で致しますと、上品で優美であるということであります。また、歴史が豊臣時代から徳川時代に変わる頃、日本人には「生花」という芸術が生まれました。無論、松・竹・梅も生花に登場し、広く手に触れることができるようになりました。
今、確かに、我々は大変苦しい環境にあります。でも、松・竹・梅が持つ長寿、繁栄、雅な趣き、この素晴らしさに触れながら元気な姿を頂き、安定した生コン業界の明日を築き上げていこうではありませんか!!(平成25年1月11日 工業組合新年互礼会)
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